スサノオのバイオテック愛好会

米国バイオテックのコア技術や製薬会社の動向を勉強し投資に活用する情報提供ブログです。

Bristol-Myers Squibb Co(BMY: ブリストル・マイヤーズ スクイブ)の概要

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 BMY の売上高は26B$で世界第10位。Clegene(セルジーン)を2019年に買収し順調に売上を伸ばしています。メガファーマは収益は安定しているものの成長率が低いものが多いですが,BMYは3年EPS成長率が28%と高成長であり,3年売上成長率も21%と伸びています。

  

1:会社概要

2:プロダクト

3:業績

4:チャート 

5:まとめ

 

1:会社概要

 BMYはともに19世紀に設立されたスクイブ社とブリストールマイヤーズ社が1989年に合併して成立しました。

 

2:プロダクト

 固形がん,血液疾患,自己免疫疾患,心血管疾患の4つを重点領域としています。オプジーボは2018年にノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑先生の研究を元に作られた医薬品として有名です。

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BMY製品群

 現在の売上の筆頭はレナリドミド(商品名:レブラミド)は多発性骨髄腫という骨髄のがんの治療薬です。2020年Q3で30億ドル(10%YoY)と堅調な売り上げ。Clegenの製品です。

 二番手は経口抗凝固薬FXa阻害剤であるアピキサバン(商品名:エリキュース)であり,古くから使われているワルファリンのシェアを大きく食っています。

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 ベータサラセミア治療薬である Reblozyl,多発性硬化症の治療薬である Zeposia,急性骨髄性白血病の治療薬である ONUREG などこれまでに治療の選択肢が少なかった疾患に対して新規医薬品を出しています。

 

3:業績

 BMY社の3年売上成長率も21%であり順調に売上を伸ばしています。3年EPS成長率が28%と高成長であります。

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 Clegen の買収を 740 億ドルと製薬業界では過去最大級の規模で行ったため財務の悪化が懸念されています。BMYは2024年までに debt/EBITA 比率を 1.5倍以下にすると発表しています。

 

4:チャート

 11月初旬に大きく値を上げ,直近の最高値は 11/4 の $66.23。$66-$60 辺りのレンジ相場ですが $60近辺で底固めをした可能性がありますので,今後上昇トレンドに乗ってくれば買い場となると思います。

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5:まとめ

 大型のヘルスケアセクター株にも関わらず成長している会社であり,魅力が市場に認められれば浮上する可能性があると思われます。